6月のちらし大賞
ちらしだけでなく、作品のイメージを決めるビジュアル全般を対象に、独断で考えてみました。 エントリー作品は以下の5つ。 私が今月観たものの中から選んでいます。画像の大きさがまちまちですが、他意はありません。ご容赦ください。
(エントリー作品)
・ラ・マンチャの男 ・ナイン the musical ・箱根強羅ホテル
・ヘドウィグ アンド アングリーインチ
・タナボタ企画 Nothing But Japanese 魅せられて日本
【ほのぼの賞】 Nothing But Japanese 魅せられて日本
ちらし画像は、リンク先から「今後の予定」を見てください。
キャスト写真と、手描き風のイラストを組み合わせたデザインが可愛い。大正ロマンな書体も面白い。でも裏面の情報まで、すべてこの書体なので、ちょっとメリハリがつかなかったかも。惜しい。
【すっきり賞】 ラ・マンチャの男
骨太で力強い舞台のイメージがよく出ています。あの欧文ロゴは、日本人スタッフが考えたのかな? とてもカッコいい。昔は、もっと色や写真をたくさん使ったビジュアルだったときもあるようですが、私は断然、現在版を支持。なお、東宝の「ラ・マンチャの男」ホームページは「お名残惜しゅうございますが」、7月末で終了するそうです(東宝の演劇では、観客に独特の言葉遣いしますよね… まんざら嫌いじゃないですけど)。
【スタイリッシュ賞】 ナイン the musical
ちらしを観ただけではどんな芝居か分からない、謎めいたところが魅力かも。でも、せっかくすてきなヘアメイク・衣装なんだから、それを前面に出したポスターも観たかったな。16人の女性が一同に会した写真は壮観だと思うけど、どうでしょう?
【オリジナリティ賞】 箱根強羅ホテル
素朴なイラストが、このお芝居のすっとぼけた笑いの感じを、ちょうどぴったり表しています。その意味で、とても独創的。でもなぜバレリーナの絵なのかは分からず。話の中に出てきたっけ? 理解不足でしたらすみません。パンフレット表紙デザインは、装丁界の大御所、菊池信義氏によるもの。
【☆大賞☆】 ヘドウィグ アンド アングリーインチ
美しい。ビジュアルに現れている彼のプライドが。「観たけりゃ観てもいいのよ、あんたたち」と高飛車に言っているかのような、ヘドウィグの流し目… 理屈ぬきで、やられました。初演のちょっとラブリーなテイストより、べっとりした感触のこっちの方が好きだわ! なんでだろう…